ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ


ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ シーズン1 ★

ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ シーズン2 ★


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■概要

大男が追っかけてくるので逃げたり戦ったりする。

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■感想

T1、T2をリアルタイムで見て感激し、T3で叩きのめされた私。
もちろんT4:トランスフォーマー4マッドマックス編なんか見てません。

それはそうとこのTVシリーズ、サラ・コナー役は映画「300」で王妃役を演じた女優さんです。
この人は「300」で演じたような、悲劇寄りの悲壮な役が似合ういい女優さんだと思いますが、サラ・コナーの悲壮は戦士の悲壮なので、この人の持ち味とはちょっと違うんじゃ・・・リンダ・ハミルトンの野性味というか狂気が・・・。

シュワに相当する女性型ターミネーターに魅力がないのも問題で、このTVシリーズはどうもプロデューサー(?)に女優を選ぶセンスがないように思えます。
敵方で登場するT-1000もどきの女性型ターミネーターも、CMで見ただけなんですが、デスパのブリーかと思いました。

しかしこのシリーズの最大の問題は、「見たい物を見せてくれない」という点。
ターミネーターの魅力は、
●日常を突如壊して現れる敵のしつこさと冷たさ
●味方ターミネーターと暮らすセンスオブワンダー
●タイムパラドックス
であり、これらについて新しいものを見せてくれたり、「その手があったか!」と思わせてほしいのですけども、これらがどうも過去の映画の延長上に過ぎず、新しいものをあまり持ち込めてないため、新鮮味がないと感じるのだと思います。

特に、日常を突如壊して現れる敵という面が重要で、T2でT-1000が怖かったのは液体金属だったからではなく、警官に化けたり親戚に化けたりして日常を安心できないものに変えていたからです。(だからT3の色気たっぷり子型ターミネーターは怖くなかった・・・色気たっぷり子に近づくとろくでもないことになるのは、常識をわきまえた紳士にとって当然すぎる自然法則なので)

思いがけない人がターミネーターだった!という面では、このシリーズの第1話で、「ジョン・コナーが通う学校の教師が実はターミネーターで出席をとってジョンの姿を確認したら銃を乱射しはじめる」、というシーンがありましたが、これにはとても期待させられました。
でも、それが単発にとどまり、後は延々と既視感のある追いかけっこになってしまったのが、中だるみの原因ではないでしょうか。

教師が銃を乱射し始めたら、逃げたジョン・コナーをターミネーター校長やターミネーター生徒、ターミネーター用務員が追撃してこないと。
そうすれば「誰がターミネーターかわからず安心できない」というサスペンスでドラマを引っ張ることもできたのに。また同時に、いろいろなタイプのターミネーターを登場させることでドラマの幅を広げることができたのに・・・と思うのですよね。
たとえば、老人型ターミネーター、乳児型ターミネーター、植物人間型、通行人型、ジョン・コナー型・・・いくらでも面白いシチュエーションを作れますのに。惜しいことです。

実際のところシーズン2中盤で登場人物達が何をしたいのかわからなくなって見るのをやめたため、その後に私の不満が解消される展開になっているかもしれないのですが。
そうだといいな。

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あと映画も含めこのシリーズの時間解釈には根本的に矛盾があり、それはどうでもいいことなのですがせっかく書いたことだしコチラからご覧下さい。



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