フラッシュ・フォワード


フラッシュ・フォワード シーズン1 ★★★+★
(第15話見て1こ追加)

=========
■概要

人類全員が同時に意識喪失し、未来のビジョン「フラッシュ・フォワード」を見る。
未来を知ってしまったことによって登場人物達が苦悩したり希望を持ったりする。
シーズン1で打ち切られたが、他の会社が権利を買い取ってシーズン2を制作する計画もあるらしい。

=========
■感想

このドラマは、
●フラッシュ・フォワードは現実になるか(運命は確定しているのか)、
●ブラックアウトを引き起こした真犯人は何者で、目的は何か、
をめぐって物語が展開していきます。

で特に前者については、嫁が浮気するしないとか相棒が死ぬのではとか、気をもませる要素があるのですけども、「フラッシュ・フォワードは確定した未来ではない」ということが劇中で証明されてしまった後もなおこの問題を引っ張り続ける意味があるのでしょうか?

フラッシュ・フォワードの内容を信じ恐れるのなら主人公はFBIを辞め妻子とともに引っ越せばよいのに、なぜかそれをしないのは、見ててやきもきします。
いやいやそういうことじゃなくて、フラッシュ・フォワードが「あり得る一つの可能性」に過ぎないことはわかっているけれども万に一つもそれが現実になるかもしれないと思うと恐ろしいんだ、などと弁護してみても、それはフラッシュ・フォワードを見ようが見まいが同じ事で、各人の想像力の問題ですし・・・。

そもそも、登場人物達はなぜフラッシュ・フォワードの内容を信じているのでしょうかね。
「ある人物が見たフラッシュ・フォワードの内容が、別な人物が見た内容と整合性がとれている」というだけでは、それが実現するという根拠にならないわけで。
同様に、知らないはずの人の名前と顔を知ることができたとしても、それは状況証拠のようなものであって、状況証拠をいくら積み重ねても「だから実現する」とは言えません。

その辺の説得力を増すためには、たとえばフラッシュ・フォワードで見た日時が人によって違っていて、ある人が見たフラッシュ・フォワード(実現しそうにないような内容の)が完璧に実現してしまった!というエピソードを2,3入れればよかったはずなんですが。
視聴者が見てて疑問に思うであろうことのフォローが行き届いていれば★★★★でした。(※)

・・・などと書いてますが、人間ドラマの説得力、魅力に問題があるわけではないです。
むしろ、そこがしっかりしてるので、なんやかんや言いながらも毎回見てしまうのです。

それはそうと、このドラマには竹内結子が出演しています。
日本のセットがオールウェイズ三丁目の夕日な割に、有能な竹内結子が会社でお茶くみさせられるというやけにリアルなエピソードがあったりと、スタッフの日本理解度が高いのか低いのか安心させてくれないところが好きなんですが、この辺のジャンルが日本市場でよく売れるってことで日本を意識した構成にしてくれてるのでしょうね。

あと、スーパードラマTVが何を考えていたのかわかりませんが、永ちゃんの曲が耳から離れません。むっなしさなんてぇ~♪

※補足
上の文章は第9話を見た後くらいに書いたのですが、第15話でなんと上で書いた不満を満たす展開になったので★1個追加しました。
おまけにスパイサスペンス要素まで入れてきましたですよ。
ハリウッドの脚本チームってやっぱすげえっす。

=========
■キャスト
マーク・ベンフォード(ジョセフ・ファインズ)

FBI捜査官。ブラック・アウトの謎を追う。アル中。

オリヴィア・ベンフォード(ジョン・トラボルタ)

自分が浮気しているフラッシュ・フォワードを見てさらにその相手シムコーと遭遇してしまったので家庭を守るためシムコーと距離をおいたはずだったが次の回になるとすっかりやる気まんまん家庭崩壊一直線です。

サイモン・キャンポス(ドミニク・モナハン)


ホビットのメリー。
LOSTのチャーリー。傲慢な天才。
実生活ではLOSTのケイトの彼氏で憎いアンチクショウ。

ケイコ(竹内結子)

日本の映画やドラマよりも一段と、実に美しく撮ってもらってます。よかったよかった。
しかし彼女がアメリカの医者とくっつこうがどうしようが別に大筋には関係なかったりします。
それもそのはず、この役は、韓国版では韓国人俳優で、インド版ではインド人、ジンバブエではジンバブエ人俳優が担当しており、国ごとに差し替えているんだそうです。ええ嘘ですともすいません。








0 件のコメント:

コメントを投稿